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遊戯王AW クローク編 3章

クローク(AW) 

当ブログで作られた物語の一つ。

原作と異なる設定も多いため予め言っておくと

OCGにおける強さは当小説内では全くと言っていいほど関係ありません。




ガガガ学園文化祭も終わりガガガヘッドを舎弟にしたクローク…。

今日はカフェマドルチェ店長(マジョレーヌ)の依頼で

ネオドミノシティの近くにある山へとやって来ていた…。


クローク「…で、なんであんたもついてくるんだい?クラーク。」

ガガガクラーク「旅は道連れ!ですよー。この前の文化祭のお返しと言うほど

        でもないですけど…私にも手伝わせてください!」

クローク「…まあいいけどさ。今日はカフェマドルチェのデザートに付け合わせで

     使ってる…えーと、ゴブリンの秘薬…だっけ?それを探すよ。」

ガガガクラーク「ゴブリンの秘薬ですか…薬草の一種ですね。苦いけど

        体にいいんですよね、あれ。」

クローク「うん、あれはこの辺りにいつも店長がオーナーと一緒に取りに来てるんだってさ。」

ガガガクラーク「…そういえばこの前の文化祭に店長さんとオーナーさん来てましたよ?」

クローク「え、それ本当かい?…実はあたしオーナーと会ったことないんだよね…

     カフェの経営自体は店長がいれば十分ってことで顔をあまり見せに来ないんだよ…。」

ガガガクラーク「あはは、そのうち会えますよ。」


何気ない会話を交わしつつ山奥へと入る2人…。

気づけば相当奥の方まで来たようですっかり町が見えないとこまで入り込んでいた…。


ガガガクラーク「…なかなか見つかりませんね。マジョレーヌさんに普段どの辺で

        秘薬を採ってるか聞いておくべきでしたね。」

クローク「…スマホも圏外…せめて電波の届くところには出たいけど…

     どうせならもう少し奥まで探しに行こうか?」


ガサガサ!!

その時茂みの奥から音がした。

茂みの中から緑髪の女性が現れた。

カーム(AW)

「…あなた達こんなところで何してるのかしら?」

クローク「この山でゴブリンの秘薬を採取しに来たんだ。…で、あんたは?」

「…わたしはカーム。この辺にあるガスタの里で巫女の代理として活動してるわ。」

ガガガクラーク「ガスタの方ですか!…教科書で読んだことありますけど

        本物は初めて見ました!これは秘薬以上の発見ですよクロークさん!」

クローク「…そうなの?別に普通の人にしか見えないけど…。」

ガガガクラークが何故驚いてるのかよくわかってないクロークに

クラークが小声で耳打ちする。

ガガガクラーク「…ガスタの人は50年前の創星神ソピア復活の時に起こった戦争で

        殆どいなくなっちゃったんですよ。一族自体は生き残りがいると

        聞いたことはあるんですけど…かなり少ないはずなんです。」

クローク「(…歴史ある一族の数少ない生き残りってところかな…)」

カーム「…何をこそこそ話してるかはわからないけどゴブリンの秘薬なら最近わたし達が

    大量に採取しちゃったからこの辺にはないわよ。」

クローク「…そうなのか?うーん、じゃあどこならあるかな…。」

カーム「…必要なら分けてもいいわよ。この辺に客人が来るのも珍しいからあなた達の

    ことにも興味があるし。」

クローク「え?いいのかい?」

ガガガクラーク「やりましたねクロークさん!…あ、でも分けてもらうならお代を

        払わないといけないですよね…。」

カーム「タダでいいわ。ついでだからお昼御飯もウチで食べていくといいわ。

    こんな奥まで歩いてきたならお腹すいてるでしょう?」

クローク「…それじゃあ有り難くご馳走になるさね。」


カームに案内されガスタの里へとやってきたクロークとガガガクラーク。

昔ながらの木と藁で作られた趣のある家へと招かれた2人に

カームが手料理を振舞う。


クローク「…もぐもぐ…カーム、あんたの料理すごく美味しいよ!

     料理の味もそうだけどこれ材料いいの使ってるだろ?」

カーム「…全部このガスタの里と周辺の谷で採れるものばかりよ。

    米や野菜は自家栽培、卵はイグルやガルドが産んでくれるし

    ?油や味噌も手作りよ。」

ガガガクラーク「完全自給自足ってやつですね。うーん、いいですね。

        この玉子焼きの焼き加減と甘みのバランスも…もぐもぐ…いいですね。」

カーム「…ふふ、いつもお父さんくらいにしか私の料理を食べさせないから

    美味しそうに食べてくれると少し嬉しいわ。…おかわりもあるからドンドン食べてね。」

クローク「それじゃあお言葉に甘えて…おかわり!」

カーム「あとゴブリンの秘薬はそこの机の上にまとめておいたから…。

    あれくらいで足りるかしら?」

クローク「もぐもぐ…あぁ、十分すぎるくらいだよ。

     …あ、サラダもおかわりもらっていいかな?」

ガガガクラーク「クロークさんって凄く大食いですよね。

        前の文化祭もたこ焼き出してたクラスが悲鳴あげてましたよ?」

クローク「…仕方ないだろ、あたしは燃費が悪いんだ。あんたも身体細いんだから

     もっとガッツリ食べないと!」

ガガガクラーク「うーん…私はもうお腹いっぱいなんですけど…」


そして30分後…


クローク「ぷはぁ!食った食った!美味しかったよカーム、ご馳走様!」

カーム「…ドンドン食べてとは言ったけどまさか1人で米を12合も食べるとは

    思ってなかったわ…控え目に言って食べ過ぎよ…。」

ガガガクラーク「あはは…すいませんね。」

カーム「…いいのよ。久しぶりのお客だし。」

ガガガクラーク「…ふわぁ。なんか食べたら眠くなってきましたね…。」

カーム「…ここで寝ていく?2人がいいなら泊まってもいいのよ?」

ガガガクラーク「そこまでお世話になるわけには…むにゃ…

        す、すいませんクロークさん…ちょっと…限界…」

そう言ってクラークは倒れこんでしまった。

すっかり熟睡モードだ。

カーム「…クラーク寝ちゃったわね。クロークはどうする?」

クローク「うーん、あたしはあまり眠くないかな…せっかくだし

     クラークが起きるまでいろいろ話とか聞かせてくれるかな?」

カーム「…ええ、いいわ。久しぶりに同年代と話せて私も嬉しいし。

    …じゃあまずはー…」

ガチャ!!!

その時いきなり家のドアを開けて若者が入って来た!

「た、大変だカームちゃん!!DDCって連中が里に大群を連れてきたぞ!!」

カーム「…!わかったわ。今すぐ行くから待ってて。」

クローク「…ただ事じゃなさそうだね。…あたしも行くよ。」

カーム「…大事なお客様に迷惑かけるわけにはいかないわ。あなたは休んでて。」

クローク「なに言ってるのさ!飯もご馳走になったし秘薬ももらったんだから

     あたしだって手伝うよ!一緒に行かせな!」

カーム「……わかったわ。」


カームとクロークは2人でガスタの里の入口までやって来た…。

そこには武装を纏った兵隊らしき人物が大量に待機していた。

大群のリーダーと思わしき人物が前に出てきて発言する。

ガトムズ

「…あなたがこの里で一番偉い方かな?…まだ20代くらいに

 見えるが…。…おっと失礼。私はガトムズ。DDCネオドミノシティ支部の

 支部長をやってる者だ。」

カーム「…私はカーム。この里の巫女代理を務めてるわ。今この里は長老が不在で

    私の父が長老代理を務めてるのだけど…父は今儀式で手が離せないの。

    私が代わりに要件を聞くわ。」

ガトムズ「…ふむ、なら単刀直入に言おう。…このガスタの里の土地を明け渡してほしい。」

カーム「…私達にここを出ていけ…と?」

ガトムズ「そういうことだ。もし出ていかないなら力づくでも出て行ってもらうが…」

クローク「…DDCも聞いてた話ほど大したとこじゃなさそうだね。

     これじゃあやってることが帝グループと一緒じゃないのさ。」

ガトムズ「…部外者は黙っていてもらおうか。…クロークくん?」

クローク「…あたしの名前を知ってるということは…噂通りの情報網ってわけかい。」

カーム「クローク…DDCってそもそもどういう組織なのかしら?」

クローク「あたしも詳しくはないけど…DDC(ディファレント・ディメンション・コーポレーション)は

     情報収集とソリットヴィジョンシステムの発展を目的とした組織で…

     他にも塾を開いたりおもちゃを作ったりかなり手広い分野に手を付けてる

     みたいだね。…でもその裏には常に黒い噂が付きまとってる…。」

カーム「…つまりは自分の企業を発展させるためなら文字通りなんでもするところ…

    という解釈でいいのかしら?」

ガトムズ「どう思っていただいても結構。…しかし我々もちゃんと君たちに許可を貰いに

     来てるんだ。ただ力だけで制圧しようとしてるわけじゃない。」

クローク「…よく言うよ。半分脅迫じゃないのさ。出ていくか痛い目に遭うかどっちか選べ

     だなんてさ。…カーム、ここはあたしに任せな。こいつら全員あたしがぶん殴る!」

ガトムズ「なるほど…。ではこうしよう、私と君が1対1で勝負し、君が勝てば我々は

     撤収する。しかし君が負けたらこの里は我々がいただく!」

クローク「…カーム、どうする?この条件だと部外者のあたしに里の運命がかかっちゃうけど…。」

カーム「……異論はないわ。本当なら私達で何とかするべきなんでしょうけど…

    下手なことして里の人達がケガでもしたら元も子もないわ。」

ガトムズ「…交渉成立のようだね。」

「ガトムズ隊長!そりゃないっすよ!俺たちせっかくここまで来たのに!」

「そうっすよ!!俺たちが数で攻めればこんな小さい里くらい…」

ガトムズ「黙れ!!!!」

「!!!!?」

ガトムズ「はっきり言ってお前たちの力ではおそらくあのクロークにはまともなダメージも

     与えられずに全滅するのが目に見えている。…彼女を甘く見るな。」

クローク「…随分高い評価してくれるじゃないか。」

ガトムズ「…事実を述べたまでだ。君1人倒すのに余計な戦力を消費してしまっては

     里の制圧どころじゃ済まなそうだ。私と君のタイマンの方が手っ取り早いだろう?」

クローク「それはごもっとも…。それじゃあ始めるよ?」

ガトムズ「…いつでもかかって来るがいい。周りの者は誰も手を出すんじゃないぞ!!」


VSガトムズ

睨み合う二人…刀に手を付けるクローク。

ガトムズも大剣を構えクロークがどう動くかを窺っている…。


クローク「(…大剣か…師匠と少し構えは違うけど……大振りな攻撃になるはず。

      だったらあたしの攻め手は…)」

銃を取り出しガトムズに向けて数発弾を撃つクローク。

ガトムズは銃弾を剣で大剣でまとめて薙ぎ払う。

その直後にクロークは一気に距離を詰め刀を抜く!

ガトムズ「…甘い!」

カキィン!!!

ガトムズは左腕でクロークの刀を防ぐ!

クローク「ちっ…堅い鎧だね…!!」

ガトムズ「私の鎧は特別性でね。銃弾や剣くらいなら軽く弾いてくれる優れものだ。」

クローク「…わざわざ刀が効かないことを確認させるために銃弾を剣で

     薙ぎ払ったのかい?…いい性格してるよ、まったく。」

ガトムズ「ふふん、あらかじめ教えておいても良かったのだがね。

     これで君の攻撃は封じたわけだが…降参するか?」

クローク「バカなこと言ってるんじゃないよ。あたしはまだダメージを受けてないんだよ!

     それにあたしの攻撃が全部通じないって決まったわけじゃないしね。」

ガトムズ「…そうか、残念だ。ならば散るがいい!!!」


ガトムズは大剣を振りクロークを攻撃する!

クロークは攻撃をかわしガトムズの大剣の切っ先に乗る。


クローク「っとと…あたしの攻撃が効かないって言ってたけどさ。あんたの攻撃も

     大振り過ぎて避けやすいんだよ!…このままあんたの攻撃避け続けてれば

     あんたの体力が先に尽きるんじゃないかな?」

ガトムズ「…なるほど、私の鎧の説明に対するお返しというわけか…。

     確かに重い鎧を纏ってる私の方が体力の消耗は大きいだろうな!

     だが先に君の体力が尽きるかもしれないしこっちが攻撃を当てればいいだけのこと!」

クローク「…何勘違いしてるんだい?…あたしは別に攻撃しないとは言ってないよ?」

ガトムズ「何?だが私の鎧を崩す手段など…」

クローク「論より証拠、見せてやるさね。あたしの本当の攻撃ってやつをさ。」


クロークはガトムズから少し距離を取り刀を構え精神を集中させる…。

ガトムズはクロークが何かしようとしてると感じ取りクロークに近づき

叩き切ろうとする…その瞬間…

クローク「(…見切った!!!)」

ザンッ!!!!

ガトムズ「…な、なんだと!!?」

ガトムズが気づいた時には鎧と大剣をクロークの刀が切り裂いていた!!

ガトムズ自身の身体も斬られており、鎧のおかげか深い傷ではないが

血が噴き出していた…。

クローク「…ふうっ。」

ガトムズ「…ぐっ…!バスターブレイダーのやつ…いい弟子を育てたものだ…」


ガトムズの一言でクロークの眉がピクリと動く


クローク「ちょっと待ちな!…あんた…あたしの師匠を知ってるのか!?」

ガトムズ「……。今回は私の負けを認めてやる!お前たち!撤収するぞ!!!」

クローク「あっ!?ま、待ちな!!!」


鎧を失って身軽になったからかガトムズは素早く逃げて行った…。

部下たちも金魚の糞のようにガトムズについていく…

クロークはその様子を見守っていた…。


カーム「…追わなくていいの?」

クローク「うーん、追いたいけどクラークを置いていくわけにもいかないからね。

     それにあいつらはDDC…企業はわかってるんだからそっちに

     乗り込んだ方が手っ取り早いさね。聞きたいこともできたし…。」

カーム「そう…。それでこれからどうするのかしら?」

クローク「目的の秘薬は手に入ったからクラークを連れて帰ることにするよ。

     クラークはまだ学生だから親御さんも心配するだろうし。」

カーム「…わかったわ。よかったらまた来てね。久しぶりに

    年の近い女の子と話せて楽しかったわ。」

クローク「あぁ、また来るよ。」


カームの家に戻りクラークを起こそうとするが、

クラークが完全に熟睡してしまっていたので

仕方なくクラークを抱きかかえながら下山することにした…。


…そして、ハートランド…


クローク「…はぁ、いいご身分だねまったく…まだ起きないんだから…」


クロークはガガガクラークの寝顔を見ながら愚痴をこぼす。

しかしクロークの顔は不思議と穏やかだった…。

手間のかかる妹の面倒でも見ているような気分であり、

クローク自身なんだかんだでクラークのことを気に入ったようだ。


ガガガクラーク「…う…うーん…ふわ…あ…あれ?私もしかして…

        すごく長い時間寝ちゃってました…?」

クローク「…おはよう。もう夕方だよ…目は覚めたかい?お姫様?」

ガガガクラーク「あはは…すいません。手伝うって言ったのに逆に

        迷惑かけちゃったみたいで…」

クローク「…気にしてないよ。むしろあんたを抱えて山を下りたから

     いい修行になったかもね。」

ガガガクラーク「そうだ!クロークさん!今から時間ありますか?

        お詫びに晩御飯ご馳走しますよ!!!」

クローク「…いいのかい?あ、その前にカフェマドルチェに秘薬を届けないと…」

ガガガクラーク「…それもそうですね。その後どうです?」

クローク「じゃあ秘薬を届けた後であんたの家に行くよ。それでいいだろ?」

ガガガクラーク「はい!家の地図を後でメールで送っておきますね!」


そしてクラークと別れたクロークはカフェマドルチェにゴブリンの秘薬を届け、

クラークから送られてきた地図を見ながらクラークの家へとやって来た…。


ガガガクラーク「あ、クロークさん!来ましたね!今日はいっぱいご馳走しますよ!」

クローク「それじゃあお言葉に甘えて…お邪魔しまーす。」

ヒエンシャク

「…いらっしゃい。クラークが友達を連れてくるなんて珍しいな。」

クローク「…こんばんわ。」

ガガガクラーク「あ、こちらが私のお父さんです。お父さん、こっちがクロークさんだよ。」

「ははは、君がクロークさんか。いつも娘がお世話になっております。

 父のヒエンシャクです。最近いつもあなたのことばかり話すんですよ。

 今日も何やらご迷惑をおかけしたようで。」

クローク「よろしくお願いします、お父さん。…迷惑だなんてそんなとんでもないです。」

ガガガクラーク「ご飯の準備は出来てますよ!クロークさんいっぱい食べると思って

        たくさん作ってますからね!!!」

ヒエンシャク「ご飯だけじゃなくクロークさんがよければウチに泊まっていくといい。

       その方が娘も喜ぶでしょうし。」

クローク「…ではお言葉に甘えて今日は泊まっていきます。」

ガガガクラーク「…あ、あわわわ…」

クローク「…?クラーク?どうかしたのかい?」

ガガガクラーク「い、いえ…出来れば私の部屋はあまり見てほしくないかな…なんて。」

クローク「なんだい、他の人に見られたら困るものでも置いてるのかい?

     大丈夫だよ、気にしないし誰にも言わないからさ。」

ガチャ!

クロークはそう言ってクラークの部屋のドアを開ける…。

するとそこには床一面を埋め尽くす本の山、壁の本棚も合わせて

足の踏み場もないくらい大量の本が散らかっていた…。


クローク「…あー…うん、クラーク…控え目に言ってこれは…掃除した方がいいね、うん。」

ガガガクラーク「だから言ったじゃないですかぁ!!!!う~、掃除だけは苦手なんですよ…。」

クローク「あんたにしては意外な欠点だね。」

ヒエンシャク「はは、学校からはしっかり者で助かってるとよく連絡が来るのですが…

       片付けが苦手なのと泳げないのがクラークの弱点なのですよ。」

ガガガクラーク「お、お父さん!クロークさんも!ちょっと出て行ってください!

        急いで片付けますから!!!!」

バタン!!!!

クラークはそう言ってドアを閉めて閉じこもってしまった…。

中の音から察するに急いで本を片付けてるようだ…。


ヒエンシャク「…片付けにしばらく時間がかかるでしょう、リビングでゆっくりするといい。」

クローク「…どうも。……変なことを聞きますが…クラークとは2人暮らしなんですか?」

ヒエンシャク「……ええ。…あなたには知っておいてもらった方がいいかもしれませんね。

       クラークが家に連れてくるほど心を許した相手ですし。」

クローク「…どういうことですか?」

ヒエンシャク「まず私ですが…クラークの本当の父ではありません。

       …義父と言えばいいのでしょうか。」

クローク「…え?ではクラークの本当の両親は…?」

ヒエンシャク「…いません。」

クローク「…!それはつまり…」

ヒエンシャク「あ、死んだというわけじゃないですよ。

       …まずクラークの本当の父ですが…クラークが8歳くらいの頃でしたか…

       他の女性に浮気をして…そのまま相手と一緒に駆け落ちしたのです。」

クローク「……」

ヒエンシャク「そして母親の方は…旦那がいなくなった後も懸命にクラークを育てようと

       したのですが…精神的に相当病んでたようで…クラークを置いて

       ある日突然夜逃げしてしまったのです。」

クローク「…!8歳の娘を置いて出て行ったんですか!?」

ヒエンシャク「あの子は母親がなんでいなくなったのかもわからないまま…

       1人でずっと家で母親を待ち続けました。ご飯もろくに食べず…

       私は当時クラークの母親が住んでたアパートの大家でして…

       家賃を払うよう催促しに行った時にひどく衰弱したクラークを見つけたのです。」

クローク「…そしてあなたがクラークを保護した…。」

ヒエンシャク「はい。最初はふさぎ込んでて全然私とも会話してくれませんでした。

       学校も不登校ばかりでしたが…ある日突然学校に行くと言って

       やる気を出して…現在に至ります。」

クローク「…なんでクラークはいきなりやる気を出したんですか?」

ヒエンシャク「私がクラークの母親の情報を集めるべくDDCに依頼しましてね…

       DDCから母親が無事だという手紙がある日送られてきたんです。

       その手紙がクラークの部屋に置いてあったので…おそらくですが、クラークは

       DDCに就職して母親の情報を集めるつもりなのではないか…と。」

クローク「…DDC…」

ヒエンシャク「DDCは各都市に支部を設ける程の大企業です。当然そこへの就職は

       困難でしょう。…しかしクラークの決意は本物だと思います。

       手紙を読んでからあの子は学校で猛勉強し、中学、そして今の高校生活に

       成績優秀かつスポーツも万能になっていたのです。まあ勉強等に集中しすぎて

       交友関係は疎かにしていたのか友達を我が家に連れてくることは

       ありませんでしたが…。」

クローク「…今の話を聞いてる限りあたし以外は全然家に連れてきたことないと

     いうことになるんですけど…」

ヒエンシャク「その通りなんです。だからあなたはクラークにとってかなり

       信頼されてると言っていいと思うんです。だから私はこの事情を

       あなたに話した。…このような重い話をしておいてなんですが

       これからもクラークと仲良くしてください。…お願いします。」

クローク「…大丈夫ですよ、お父さん。あの子は…私が守ってみせます。」


クロークは記憶を失った自分にクラークの境遇を重ねていた…。

自分も記憶を失った後バスターブレイダーに拾われてなければ

どうなっていたかわからない。ヒエンシャクに拾われたクラークと

自分は似ていると感じた…。

半ば強引に近づいてきてビジネス関係となっていたが、

今ではクラークを大切な友人と認識するようになったのだ…。


クローク「…お父さん、DDCのことですが…今度あたしが行ってきて

     情報を集めようと思います。クラークの母親について…」

ヒエンシャク「…いいのですか?クラークの手で調べさせた方がいいのでは?」

クローク「いえ…今日あたしはDDCの人間と会ったのですが…

     あそこにクラークを行かせるのは危険だと思います。

     だから…あたしが聞いてきます。」

ヒエンシャク「…わかりました。あなたのその目…何やら強い意志を感じます。

       …それに、止めても行くのでしょう?」

クローク「…はい。」


ガチャ!!!


ガガガクラーク「片付け終わりましたよ!クロークさん!!!」

部屋を掃除したクラークが突如乱入してきた。


ガガガクラーク「…あ、あれ?もしかして2人とも真剣な話してました…?

        …はっ!?まさかお父さんとクロークさんがくっついて私の母親に?」

クローク「いやいや!?あんた何想像してるのさ!!話がいろいろ飛躍してるどころか

     斜め上にぶっ飛んでるじゃないか!!!と、とにかく先にご飯を食べるよ!」


そしてガガガクラーク、クローク、ヒエンシャクの3人で夕食を食べることにした…。

クラークがかなり腕を振るって作ってくれたのか

そこらの料亭にも負けず劣らずの豪華な食事だ。

クロークの食欲に驚くヒエンシャクとその食べっぷりを見て笑顔になるクラーク。

話もしながらあっという間に時間が過ぎていった…。


食事も終わり外は暗くなってきた頃…

ドンッ!!!!!

突如大きな音が外に響く。


クローク「…?花火大会か何かかい?」

ガガガクラーク「別に今日はそんな予定はないはずですけど…」

ヒエンシャク「…!あれは…帝グループ!?」


窓の外には帝グループの社員が大量に並んでおり…

そしてその中央にはエレボスが陣取っていた…。

エレボス


クローク「げっ…あれは…エレボスじゃないか!」

ヒエンシャク「知り合いですか?」

クローク「…一応は。…はぁ、仕方ない。」

クロークは窓を開けてそこからジャンプし外に出る。


エレボス「やっと出て来たかクロークぅ!!!

     今日こそてめえを叩き潰してやる…!!!」

クローク「…近所迷惑だよ。この辺でドンパチやられるとおちおち

     寝ていられないじゃないか。」

エレボス「はん…別にてめえがちゃんと俺にやられてくれりゃあ

     すぐにでも撤収してやらぁ…。

     てめえにはこの前部下を倒された上に俺も撤退せざるを

     得なくなったからなぁ…!あの一件のおかげで帝グループはなめられるように

     なって仕事が思うように進まなくなっちまったんだよ…!!!!」

クローク「…逆恨みもいいとこだね。人の土地を本人の了承もなしに

     力づくで奪ってきたから罰が当たったんだよ。」

エレボス「うるせぇ!!!!どれもこれもてめえのせいだクローク!!!!

     てめえをズタズタにしてうちの恐ろしさを改めて世間に

     知らしめてやるんだよ…そうすりゃ仕事も捗るってもんだ!

     てめえの人生を滅茶苦茶にぶち壊してやらぁ…

     帝グループなめんじゃねえぞこらぁ!!!!!」


VSエレボス


喋り終えるといきなり殴りかかるエレボス。

クロークはエレボスのパンチを回避しつつ刀を抜き

エレボスの腕を斬ろうとするが、エレボスもこれを予測してか

クロークの刀を回避しクロークの腕を掴み部下のいる方へ投げ飛ばす!!!


クローク「…ぐっ!!!?」


投げ飛ばされた先にいる部下がクロークを刺そうと剣を構える。

クロークは銃を構え空中で体勢を立て直しつつ剣を構えた帝グループ社員を

銃で撃ち抜く!!!

バンッ!!!バンッ!!!!

帝グループ社員「ぐあっ!!?」

クローク「…よし!」

クロークは怯んだ社員の手から滑り落ちる剣をキャッチし着地する!


クローク「たあっ!!!!」

クロークは剣を右手に、銃を左手に構え周囲に大量に並ぶ帝グループ社員を蹴散らしていく!!

エレボス「てめえ…!調子に乗ってんじゃねえぞ!!!」


エレボスの接近に気づいたクロークはエレボスに向かって剣を投げる!

その後すぐに銃を撃ち剣の柄に命中させ剣を加速させる!!!

エレボス「なに!?だがそんな直線的な攻撃…!!」

エレボスは剣をギリギリのところで回避する。

しかし…

ドスッ!!!!

帝グループ社員「ぎゃあああ!!!」

エレボスが避けたことでエレボスの後ろにいた

帝グループ社員に剣が突き刺さる。

エレボス「てめえ…!これを狙って…!」

クローク「…悪いね、1人1人ちゃんと倒していかないとめんどそうだしさ。」

エレボス「この野郎がぁああ!!!」

エレボスはクロークにパンチを食らわそうとする!!!

クロークは刀を投げエレボスの腕に刺す!!!

しかしまだパンチは止まらずクロークを狙う!!!

クロークはさらに体を捻りエレボスのパンチを

受け流すように拳に蹴りを当てる!!!

バチィ!!!!


エレボス「なんだと!?」

クローク「あたしだって以前のままじゃないんだよ!!!」

そのまま地面に手を付き腕をバネにしてエレボスの顔面に蹴りを叩き込む!!!!

エレボス「ぐぁっ!!!…このクソアマァ!!!!!」

ガシッ!!!

クローク「しまっ…!!!」

エレボスのもう片方の腕がクロークの首を掴み締め上げる…。

エレボスの巨体に首ごと体を持ち上げられるクローク。

地面に足も付かず必死に暴れるがどうしようもない…。

クローク「…かはっ…!!!」

エレボス「はぁ…!はぁ…!てこずらせやがる!!!

     すぐにとどめを刺してやるよ…!!!!」

ガガガクラーク「…てりゃあああああああ!!!!!」


その時、クラークがエレボスの目に緑色の半固形物をぶつける!!!!

唐突に乱入してきたクラークに対処できずよろけるエレボス。

エレボスの手の力が緩んだ一瞬のスキを突いてクロークはエレボスに

蹴りを浴びせ脱出した…。

エレボス「ぐぁああああ!!!て、てめえ何しやがったこのガキぃ!!!?」

目を押さえて暴れるエレボス。

ガガガクラーク「はぁ…はぁ…わさびです!!!目が焼けるように痛いはずです!」

クローク「…げほっごほっ!!!…あんた結構えぐいことするね…。

     おかげで助かったけどさ…。ありがと。」

ガガガクラーク「クロークさん!私も戦います!」

クローク「…でもあんたまで戦ったらあんたもあいつに付け狙われるよ?」

ガガガクラーク「承知の上です!…それに、クロークさんが一緒なら

        100人力ですから!!!」

クローク「…言ってくれるね。それじゃさっさと終わらせるよ!」

ガガガクラーク「はい!!」

エレボス「くそがぁ…!てめえら生かして帰さねえぞ!!!

     おい、野郎ども!家の方を狙え!!」

「了解しました!エレボスさん!」

エレボスの部下たちがクローク達そっちのけで

クラークの家を狙う…しかし、

ヒエンシャクが家の前で立ちはだかる…!


ヒエンシャク「一応これでも家主だからな…。あなた方を通すわけにはいかない…!

       クロークさん!この者達は引き受けます!あなたはエレボスを!!」

クローク「…わかりました。」

エレボス「死にさらせぇ!!!!」

ガガガクラーク「わわっ…!クロークさん!エレボスさんの視力が回復したみたいです!!」

クローク「…ちっ…クラーク、あんたから教わった技で一気に決めるよ!!」

ガガガクラーク「…はい!いきますよ…!…ガガガボルトォ!!!!!!!」


クラークの掌から電撃が飛び出し、エレボスに直撃する!!


エレボス「くっ…!こんな電気程度で…!」

クローク「…残念だけどこれで終わりだよ。あたしのも持っていきな!

     ガガガボルト…!!!!!」

クラークよりも数段強力な電撃がクロークの掌から放たれる…!

巨大なガガガボルトはエレボスを飲み込みそのまま

遠くまで吹き飛ばした…!!!


「あ…あぁ…!?エレボスさんが負けるなんて…!悪夢だ!!!

 みんな、逃げろ!!!!!」


エレボスが見えないほど遠くまで吹き飛ばされたのを確認した

部下たちは一目散に逃げて行った…。


クローク「…今回も何とか撃退できた…か。」

ヒエンシャク「クロークさん、中に戻りましょう。」

クローク「…はい。」

ガガガクラーク「クロークさんかっこよかったですよ!やっぱり生の戦闘は

        迫力が違います!!!」

クローク「…さてはあんた結構見て楽しんでたね?」

ガガガクラーク「あはは…どこで助太刀するか迷ってて…」


家の中に戻る3人。

完全に夜中になっていたためそのまま寝ることにした…。

クロークはクラークの部屋で寝るわけだが…


クローク「うー!狭い!!クラークもうちょっとそっちに動けないのかい?」

ガガガクラーク「そう言われましてももう壁にべったりですよ!!!

        やっぱりどっちか床に毛布敷いて寝た方がいいんじゃあ…」

クローク「でもあたしベッドで寝たいし…かと言ってあんたを押しのけて

     あたしだけベッドで寝るのもなんか嫌だし…!」


シングルベッドで2人が互いを押しながら1つの毛布に入って

寝るという窮屈な状態になっていた…


クローク「…しかしこうしてよく見渡してみるとあんたの部屋って

     本以外にも結構面白そうな物が置いてあるね。ゲームがあるのは意外だけど。」

ガガガクラーク「あはは…私だってたまには息抜きにやりますよ。」

クローク「…ん?これはなんだい?大層なケースに入ってるけど…」

ガガガクラーク「あ、それダメです!遠くに出かけた時に買った『ぬのハンカチ』です!

        大切にしてる物ですから開封しちゃだめです!!!」

クローク「…なんでそんなもの買ったのさ…。」

ガガガクラーク「…あ、そんなことより…クロークさん…私が部屋片付けてる時に…

        その…聞きましたよね…?私の過去について…」

クローク「…まあね。…ってか聞こえてたんだ。」

ガガガクラーク「はい…。クロークさん…DDCに行くんですよね…?」

クローク「あぁ…準備が整ったらもう明日にでも乗り込むつもりだよ。」

ガガガクラーク「私も…付いていきましょうか?」

クローク「いや、とりあえずあたしだけで行くよ。…あんたはまずエレボスから

     身を隠した方がいいと思う。多分あれはまだ生きてるし。」

ガガガクラーク「…うー…本当なら私も直接DDCの人に話を聞きたいですけど…

        仕方ないですね…。わかりました、気を付けてくださいね?」

クローク「大丈夫、絶対無事に帰って来るよ。あんたの母親のこともちゃんと

     聞いてくるさね。」

ガガガクラーク「…お願いします。」


クローク「(さて…DDCか…まずはハートランドにある支部に乗り込んだ方がいいかな?)」


DDCに乗り込む決意をするクローク。

師匠のこと、クラークの母親のことを無事に聞けるのだろうか…。

続く


        


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ぴお

Author:ぴお
誕生日:10月6日

年齢:25歳(だろう)

趣味:お絵かき、遊戯王カード、PSO2等

基本的に能天気な楽天家です。
短気だったり偏屈な部分も多いです。

好きな食べ物は炒飯やオムライス、
好きな飲み物は葡萄関連のジュースです。
(ただし普段はお茶と水しか飲まない)

デッキに関してはどちらかと言えば
ファンデッキよりのものが多いです。
たまに殺傷力高いの作るけど。
基本大会に出ないフリーデュエル専門です。

ガガガクラークと面白いデッキをこよなく愛する
デュエリストです。
エグザや貴竜ちゃんも好きだよ!

けっこう子供っぽいです。

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